舞台写真撮影:Nicola Frank Vachon
世界のアートシーンを牽引するマルチクリエーターのロベール・ルパージュ。
ラスベガスで上演中のシルク・ドゥ・ソレイユ『KA(カー)』や、来年2月より日本公演が決定している『TOTEM(トーテム)』の演出を手掛け、"映像の魔術師"に相応しい魔法のような舞台で世界中の観客を魅了しています。
その彼が、1991年に初演した代表作『Needles and Opium』の完全リニューアル版を引っさげ、10月に来日公演を行います。
舞台写真撮影:Nicola Frank Vachon
『Needles and Opium』は"ルパージュ・マジック"と呼ばれる手法を世界に知らしめた記念碑的作品で、副題にある「針とアヘン ~マイルス・デイヴィスとジャン・コクトーの幻影~」のとおり、1949年に焦点をあて、当時活躍したデイヴィスとコクトーのイメージを召喚させながら、現代のある男性の内面を多層的に描いています。
さて、今作品のテーマのひとつに"麻薬中毒"があります。
詳しい方なら、マイルズ・デイヴィスはヘロイン中毒(=注射"針")、ジャン・コクトーはアヘン中毒だったなと、ピンとくるかもしれませんね。
ルパージュは、「針とアヘン」を新たな作品として創造するにあたり、ジャパンタイムズのインタビューで次のように答えたそうです。
「作品を制作してから25年経ち、改めて本作の価値を見直し、28、29歳だった主人公(ケベックのアーティストで、ルパージュと似ている)も50代となり、登場人物の内面も作品の内容も成熟している」
舞台写真撮影:Nicola Frank Vachon
世界を震撼させたルパージュの代表作が、20年の時を経て、完全リニューアル版として、現代に鮮やかに甦ります!
本作をいち早くご紹介すべく、エントレでは舞台稽古にお邪魔しました。
ここではその模様の一部をご紹介します!
10月9日(金)~12日(月・祝)までの4日間、5ステージのみという貴重な舞台!
日本で観られるこのチャンスに「ルパージュ・マジック」を体験してみては!?
(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)